黒姫駅 みどりさんのおそば

信濃町の、ソウルフード。

/ 食べる ひと ショート・ストーリー

外谷 みどりさん (黒姫駅 駅そば)

変化する時代の中でも変わらないぬくもりを。
信濃町のみんなが愛する、黒姫駅 みどりさんのおそば。

黒姫駅 みどりさんのおそば

しなの鉄道黒姫駅構内
信濃町柏原2692-12
026-217-2535
10:00~15:00 (5~10月)
11:00~15:00 (11~4月)
(13:30~14:00 休憩)
定休日:不定休

 黒姫駅の改札を通るとふわっとかおる、食欲をそそるおそばの匂い。ええっと、この匂いはいったいどこからかと見回してみると、待合室のみなさんがどんぶりを持ち、湯気を立てながら美味しそうにおそばをすすっているではありませんか!待合室の奥をよく見ると食券の販売機。そして、その横の小さなカウンターの向こうでは立ちこめる湯気の中、ひとりの女性がてきぱきとおそばをゆであげています。
 そう、黒姫駅の名物がこの待合室の「駅そば」。半世紀以上の歴史を誇り、地元の人たちやたくさんの旅人たちの胃袋を満たしてきました。雪景色の中、列車を待ちながら温かい駅そばをすすり、その場に居合わせた人たちと会話を交わす。そんなノスタルジーにあふれる触れ合いがここ黒姫駅には残っているんです。
 そして、この駅そばを語るのに欠かせないのがお店を切り盛りする外谷みどりさんの存在。JRの信越線時代から、しなの鉄道北しなの線へと黒姫駅の有り様も変わってゆく中、変わらずみどりさんは、そば店から信濃町を見つめ続けてきました。そして、いったんは閉店したものの、地元のみなさんの強い願いもあり、信濃町振興局がみどりさんを採用、復活を果たします。
 常連さんからは「おかあさん」」と親しみを込めて呼ばれるみどりさん。「お客さまとね、お話をするのがなによりも楽しくって。」とにこにこと話すみどりさん。この日も消防団のみなさんをはじめ、常連客がひっきりなしに訪れ、「おぉ、来てたんですね。」と知り合い同士が顔をあわせるシーンも。
 もちろん、お味も絶品。メニューの「特上そば」では、駅そばには珍しい生麺を使用。「なにも特別なことはしてないんですけどね、丁寧に丁寧に、お客さまのことを考えて。あとは、秘密というほどのことではないけれどもやっぱり信濃町のお水。お水がいいから。『ここのおそばが駅そばの中で一番おいしい!』なんて言ってくださる方もいてね、ええ。」と、美味しさの秘密についてみどりさんに尋ねるとそんな答えが返ってきました。たくさんの人のたくさんの想いをつむいで続く駅そば。みなさんも是非、召し上がってみてください!